点数が取りやすい科目はどれ? 7点満点の取得率を調査

こんにちは。
IB生専門のオンライン個別塾「EDUBAL Academy」です。

大学入試を大きく左右する「IBスコア」。
できるだけ多くの科目で“7点満点”を取りたい、そう思う方も多いはずです。

では、一体どの科目が最も7点を狙いやすいのでしょうか?

先の記事では、科目ごとの最終試験(Final Exam)の平均点を調べました。
しかし、「平均点が高い=7点が取りやすい」とは限りません。

今回は、国際バカロレア機構(IBO)の公式統計データをもとに、
各科目で「7点満点を取得した受験者の割合=7点取得率」を徹底分析しました。

さらに、受験者数やグラフもあわせて掲載しているので、
「人気科目での競争率」や「マイナー科目の実情」も一目でわかります。

科目選択で迷っている方や、
「自分の科目の7点率はどれくらい?」と気になるIB生は、ぜひ参考にしてみてください!
参照:Diploma Programme and Career-Related Programme statistical bulletin

Group 1: Studies in language and literature(母国語)

受験者数2023 May2023 Nov2024 May2024 Nov2025 May
English A LL HL37,2663,14640,6523,28043,295
English A LL SL24,8472,16127,7892,56731,173
English A Lit HL30,68096630,43198030,221
English A Lit SL5,7014575,9194815,733
Japanese A LL HL130106129153126
Japanese A LL SL13381163116181
Japanese A Lit HL641684916552
Japanese A Lit SL12387133111170
7点取得率2023 May2023 Nov2024 May2024 Nov2025 May
English A LL HL3.9%3.8%3.2%4.9%3.9%
English A LL SL4.9%2.4%3.9%4.3%4.5%
English A Lit HL1.1%2.7%1.0%3.7%1.3%
English A Lit SL4.3%3.7%5.0%5.4%6.3%
Japanese A LL HL3.1%6.6%2.3%6.5%1.6%
Japanese A LL SL4.5%11.1%5.5%11.2%6.6%
Japanese A Lit HL7.8%6.5%2.3%3.6%3.8%
Japanese A Lit SL7.3%10.3%6.0%1.8%4.7%

Group 1の母国語から順番に見てみましょう。
グラフでは、濃い色がHL、薄い色がSLを示しているので、参考にしてみてください。

2023年度はシラバスが変わった最初の年であるからか、全体的に7点取得率が高いです。
日本語の5月試験では7点取得率はおよそ2~6%です。
一方で、日本語の11月試験は11%を超える時も。
やはり11月試験は、日本国内の学校が多いためJapanese Aは全体的に7点取得率が高い傾向があります。

一方のEnglish Aは多少のばらつきはあるものの、Japanese Aほど大きな差はありません。
直近のデータを見る限り、English Aの中ではLiterature HLが最も7点を取りにくいようです。

Group 2: Language acquisition(外国語)

受験者数2022 May2022 Nov2023 May2023 Nov2024 May
English B HL18,9346,80220,1318,16921,492
English B SL3,9651,0164,3741,3784,611
Japanese B HL983411636115
Japanese B SL376106310104394
7点取得率2023 May2023 Nov2024 May2024 Nov2025 May
English B HL13.2%5.1%13.3%6.0%13.1%
English B SL16.5%7.0%14.9%6.3%14.1%
Japanese B HL67.0%69.4%58.3%58.1%47.8%
Japanese B SL19.9%24.0%21.1%23.0%21.0%

Group 2の外国語はどうでしょうか。
Group 2で目を引くのは、Japanese B HL。7点の取得率はほぼ50%以上。
受験者の層や受験者数を考慮する必要があるものの、この取得率は驚きですね。

English Bの5月試験は英語圏の学校も多く受験する影響か、5月試験の方が7点取得率が高いですね。

Group 3: Individuals and societies(社会)

受験者数2022 May2022 Nov2023 May2023 Nov2024 May
Business Management HL17,8602,43119,2202,94822,175
Business Management SL9,6661,92010,8742,07611,915
Economics HL17,1331,84017,6042,10318,449
Economics SL9,3731,0829,7071,05410,086
Geography HL4,9045604,7145314,977
Geography SL4,3473004,2813604,492
Global Politics HL4,2633974,7075045,294
Global Politics SL2,5572493,1522943,498
History HL37,3734,62237,0704,67537,514
History SL8,5751,5258,6451,6029,306
Psychology HL13,4001,00014,0131,15414,552
Psychology SL12,01641512,73843813,225
7点取得率2023 May2023 Nov2024 May2024 Nov2025 May
Business Management HL8.7%11.8%7.7%10.1%7.0%
Business Management SL12.5%7.2%10.7%6.9%10.7%
Economics HL14.6%19.3%15.0%21.4%13.3%
Economics SL12.0%18.7%14.1%20.3%14.3%
Geography HL13.8%15.6%14.3%16.1%11.8%
Geography SL10.1%10.8%8.7%18.8%8.3%
Global Politics HL6.8%6.3%6.0%7.3%5.1%
Global Politics SL7.4%5.8%7.6%3.6%6.1%
History HL2.7%3.0%2.9%2.5%2.4%
History SL3.7%3.9%3.7%3.9%3.4%
Psychology HL5.5%13.8%5.7%14.5%5.0%
Psychology SL4.8%11.0%4.3%12.8%3.9%

次に、Group 3の社会に移ります。
前回の記事で、「このグループの中で最も受験者数の多いHistoryが最も平均点が低い」と書きましたが、7点の取得率も低いですね。
SL、HLいずれも全体の5%未満。グラフでも一番下に位置しています。

逆に7点の取得率が高いのは、Economicsです。
ちなみに、EDUBALの講師はEconomicsを取っていた人が一番多いみたいです。

Psychologyは、NovemberとMayで7点取得率に大きく差があります。
しかし、受験者数にも大きく差があり、MayはNovemberの30倍ほどの受験者数がいるのも取得率の一つの要因かと。

Group 4: Sciences(理科)

受験者数2023 May2023 Nov2024 May2024 Nov2025 May
Biology HL31,9123,03032,1093,45133,079
Biology SL20,8654,66321,5014,71421,921
Chemistry HL17,1002,62518,5962,85420,085
Chemistry SL15,8012,62517,0203,04317,628
Physics HL15,0301,74816,4652,21317,970
Physics SL12,8881,95713,4892,09014,441
7点取得率2023 May2023 Nov2024 May2024 Nov2025 May
Biology HL6.3%11.7%7.1%12.6%7.0%
Biology SL5.3%3.1%5.6%3.7%5.7%
Chemistry HL10.7%29.5%13.8%30.0%14.7%
Chemistry SL7.2%10.2%8.6%11.8%9.3%
Physics HL16.6%27.6%16.6%27.1%18.9%
Physics SL9.1%11.1%19.6%8.9%10.2%

続いて、Group 4の理科です。
理系学部への進学を目指すIB生にとっては、特に気になる科目グループですね。

ここで取り上げるのは、Biology、Chemistry、Physicsの3科目。
年度によってバラつきはあるものの、上記のデータからこの3科目の中では最も7点を取りにくいのはBiologyと言えます。

ChemistryはNovemberとMayの受験者数と7点取得率で一番差がある科目。
NovemberのChemistry受験者は少ない一方、Chemistry専攻志望など、科目が好きな方・大学出願に重要な科目の方が多いのではないでしょうか。

一番7点を取りやすいのはPhysicsですが、実は3科目中平均点は一番低いです。
得意であれば、点数が取りやすいのですが、苦手に感じる人も多いようです

Group 5: Mathematics(数学)

受験者数2022 May2022 Nov2023 May2023 Nov2024 May
Math AA HL19,6982,27320,7192,64522,609
Math AA SL38,5666,54938,9547,88340,272
Math AI HL6,9623796,9854107,864
Math AI SL39,0324,17640,2884,69541,680
7点取得率2023 May2023 Nov2024 May2024 Nov2025 May
Math AA HL14.9%22.0%14.6%23.3%16.2%
Math AA SL10.1%6.5%9.0%7.4%9.1%
Math AI HL8.5%3.7%8.0%4.7%9.5%
Math AI SL4.4%3.2%4.2%2.2%3.9%

最後はGroup 5の数学。

平均点が最も高かったMath AA HLが、7点取得率も最も高いですね。
特に11月試験での7点取得率が高いのは、日本を含めるアジア各国の生徒が多く受験することも影響がありそうです。

よく、日本の数学と比べられることが多いIBの数学。
EDUBALの講師によると、相性もありますが、やはり日本の中学・高校数学をやっていた方はIBのMathが比較的有利に進められるそうです。

IBの科目サポートはEDUBAL Academyへ!

皆さんの選択科目の7点満点の取得率はどのくらいでしたか。

このデータを見て、7点を取るなんて無理だ……とあきらめてしまうのはまだ早いです。
いまの自分に足りていない部分をきちんと把握し、正しいやり方で勉強をすれば、満点は決して不可能ではありません。
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